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集中連載:情報セキュリティー最前線 vol.1

巧妙化する標的型メール攻撃とは?その実際と対策。

第1回目となる今回は、「標的型メール攻撃」をテーマに、その特徴や傾向、防御対策のヒントなどについて解説します。

標的型メール攻撃とは?

IBMのSOCで観測したセキュリティー・イベントの最新情報によれば、日本における2011年の注目すべき脅威として「標的型メール攻撃」の検知数が2.5倍に急増したことが挙げられます。特に東日本大震災発生後には、震災や原発事故に関連する情報を偽装したメールが複数の企業、組織を対象に送信され、その一部には、開くとウィルスに感染する攻撃コードが含まれる不正なファイルが添付されていました。

標的型メール攻撃は、特定の企業や組織に狙いを絞って、ウィルス本体や攻撃コードの含まれるファイルを添付したり、不正なリンクを記載したメールを送信する攻撃です。この攻撃は、ターゲット範囲が絞られているために実態が表面化しづらく、また、被害に遭っても気付きにくいことから、影響が長期化してしまうという問題があります。攻撃者はターゲットから盗んだ情報を不正に利用したり、転売したりして利益を得ようとします。

標的型メール攻撃の流れ

Step1:初期潜入、Step2:攻撃基盤構築、Step3:システム調査、Step4:最終目的遂行の流れを説明するイメージ図

Step1
標的型メールの多くは、特定のターゲットに対して、その相手が関心を持ち不自然さを感じさせないような内容のメールを送って添付ファイルとしてウィルスや攻撃コードを送り感染させる。

Step2
感染したコンピューター群は、C&Cサーバー(Command and Control server)と呼ばれる攻撃者によって操作されるサーバーとネットワークを構成する。

Step3
感染源のPCからほかのノード(PCやサーバー)にネットワークを介して感染や侵入を行い、各ノードから目標とする情報が保存されているノードの情報を収集する。

Step4
目標のノード(サーバーやシステム)に到達し情報の窃取、システム破壊などのコマンドを実施する。

標的型メールにはウィルス本体が exe(Windows 実行ファイル)、zip(圧縮ファイル)などの形式で直接添付されている場合と、ウィルス感染を行う攻撃コードが含まれる Word (doc) やExcel (xls) 、PDF (pdf) などのドキュメント・ファイルが添付されているケースがあります。
標的型メールに記載された、件名やメール本文、添付ファイルには以下のような傾向があります。

震災情報に便乗した不正な標的型メール

震災情報に便乗した不正な標的型メールのイメージ図

こうした標的型メール攻撃に対抗するためにはどうしたらよいのでしょうか?「標的型メール攻撃の傾向と対策のヒント」でご紹介します。

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