この節減されたコストを新規投資に活用するモデルを成功させるには、ITのどのエリアがビジネス成長に関わり、どこが差別化に関係のないエリアなのかを理解する必要があります。CIOにとってこれは、ITをビジネスとして運用するという意識を持ち、ビジネス担当側が使用している分析や管理ツールを積極的に ITにも取り入れていくことを意味します。例えばIBMは、多くの企業がビジネス全体を差別化するためのプロセスや活動を決定するために、IBMコンポーネント・ビジネスモデル(CBM : Component Business Model)と呼ばれる手法をご提供しています。
IBMはこのコンポーネント・ビジネス・モデルをIT部門に適用し、ビジネスを支えるITのためのコンポーネント・ビジネス・モデル(CBM -BoIT : CBM for Business of IT)として、CIOがリソース配分を把握し、IT戦略がビジネス戦略と同期をとっているかどうかを理解するための手法としてご提供しています。IT組織を、各機能別に人・プロセス・インフラストラクチャーといったコンポーネントに切り分けることにより、IT組織のどの部分が競合との差別化に貢献しているのか、コストが最もかけられている部分、最もかかっていない部分はどこか、そして、各ITコンポーネントにおいて、組織がどこまで効果的な活動をできるのかが見えてきます。