今回の調査から明らかになった3つの重要なテーマ
IBMは世界61カ国31業種の、700人を超える人事担当責任者(CHRO:Chief Human Resource Officer)を対象に調査を行い、その調査報告書「IBM Global CHRO Study 2010」を発表しました。
今回の調査結果より、ますますダイナミックになりつつあるグローバル市場では、人財マネジメントにおける潮流の変化や、人事担当責任者の皆さまが直面している課題が明らかになりました。
たとえば、成熟市場の企業が業務効率向上のため新興地域で労働力を確保するのが従来の傾向でしたが、今回の調査では新興国の企業が、北米や西欧などの成熟市場で人財投資を拡大していることがわかりました。また、企業は次世代の有能なリーダーの発掘と育成の両面で苦慮していること、そしてボーダーレス化する環境下ではソーシャル・ネットワーキングやコラボレーションが、企業の業績に影響を与えていることなどが示唆されています。
このような状況の中、人財マネジメントにおける重要なテーマとして、以下の3つが明らかとなりました。
- 創造性を備えたリーダーの育成―複雑なグローバル環境で機敏に組織を率いることができる人財
- スピードと柔軟性を高める戦略的人財配置―潜在的なコストを調整する機能と、有能な人財を迅速に配置する仕組みの確立
- 知の結集による組織力の強化―グローバル化の進んだ組織における効果的なコラボレーションの促進
今日の激化するグローバル競争に打ち勝つため、企業は上述の3つの重要なテーマに基づき、人財マネジメント戦略を再検討する必要があります。そして、そのための手段と方策を見出す人事担当責任者の責務はますます大きくなっています。
IBM Global CHRO Study 2010
IBM Global CHRO Study 2010は、IBM Institute for Business ValueとIBM戦略コンサルティング グループが共同で実施している、グローバル・ヒューマン・キャピタル・スタディーの第3回目の調査です。2009年11月から2010年4月までの期間に、IBMは707人もの企業幹部に対して調査を行い、そのうち600人とはインタビュー方式にて調査を行いました。調査は、61カ国のあらゆる規模の企業に対して行い、成熟市場と成長市場の企業はおよそ同数でした。

