「IBM CIS+ソリューション」は、電子カルテを中核とする統合医療情報システム。電子カルテの高速応答や使い勝手のよさなどに強みを持ち、近年はモバイル端末との連携強化やデータ活用の進展などにより、一層大きな価値を実現できるようになりました。また、IBM CIS+は地域医療連携における重要な構成要素でもあります。さらに、コグニティブ・コンピューティングへの展開も視野に入っています。

高速応答、操作性に強み
院外からもセキュアにアクセス

継続的に進化する患者視点にたった電子カルテシステム
”IBM CIS+ ソリューション”

継続的に進化する患者視点にたった電子カルテシステム ”IBM CIS+ ソリューション”

継続的に進化する患者視点にたった電子カルテシステム
”IBM CIS+ ソリューション”

継続的に進化する患者視点にたった電子カルテシステム ”IBM CIS+ ソリューション”

1990年代後半から電子カルテは日本の病院に徐々に広がってきました。現在では、大規模病院の7、8割が電子カルテを活用しています。中規模以下の病院の導入率は半分以下ですが、その割合は着実に増えつつあります。

こうした中で、IBMは電子カルテを中核とする統合医療情報システム「IBM CIS+ソリューション」に注力してきました。図はその特長をまとめたものです。

IBM CIS+の最大の強みは、使いやすい操作性と良好なシステム応答時間です。個別システム環境による違いはあるものの、IBM CIS+は大規模病院においても数秒以内でのレスポンスを実現。

忙しい医療現場において、高速なレスポンスは大きなメリットをもたらします。特に、毎日多くの患者に接する医師にとって、システム応答時間は大きな意味を持っています。

その高速性は、大量のデータがたまっても衰えません。IBM CIS+の導入事例として、ある大学病院は10年以上にわたってデータを蓄積していますが、ユーザーはストレスなく電子カルテなどのシステムを使い続けています。また、医師や看護師にとって扱いやすい画面や業務ワークフロー設計にも独自の強みがあります。

これがUDS(ユーザー中心設計:User Centered Design)と呼ばれるアプローチです。ユーザーが体験するすべての事象を考慮し、プロセス・手法・チームという3つのフレームで使いやすいシステムづくりを推進しています。次に、いつでもどこでも安心して診療情報へアクセスできる基盤です。セキュアなアクセスが可能なエリアは拡大しています。

モバイル端末の進化を受け、院内のさまざまな場所からの接続を実現している病院は少なくありません。院内の情報共有から一歩進めて、院外からのアクセスも可能です。たとえば、学会に参加する医師は、出張先から患者の状況を確認することができます。それを可能にしているのが、IBMが培った基盤技術です。

シームレスな情報共有とチーム医療連携を支える機能も充実しています。多くの病院がチーム医療に積極的に取り組む中で、情報共有は重要なテーマです。たとえば、患者の検査値の変化に応じて医師の指示が急に変更される場合もあります。こうした情報は、ベッドサイドの看護師にも迅速に共有されなければなりません。情報共有のスピードも、IBM CIS+の強みの1つです。

モバイル活用の進む医療現場
安全確保、医療の質と効率向上に寄与

以上のような特長を生かして、IBM CIS+は安全かつ高品質な医療をサポートしています。また、蓄積された医療データは経営の観点でも重要です。たとえば、医療行為の請求漏れなどがないよう、システム側から通知することも可能です。安定した病院経営に貢献します。教育や研究の質向上などを含めて、医療データの2次利用には大きな可能性があります。

近年、特に高まっているニーズとしては、モバイルの活用があります。現場業務の効率アップだけでなく、医療安全の確保の観点からもモバイル端末は有効です。代表的な用途の1つが三点照合です。患者、実施者、薬剤のバーコードなどを読み取るために専用端末を用いていた病院は少なくありません。最近は、専用端末からiPhoneなどの使いやすい汎用端末に移行する動きが進んでいます。

専用端末に比べて、汎用端末は軽量・多機能化され、携帯が可能になったため、看護師のベッドサイドでの業務時間が増え、医療・看護の質の向上に貢献しています。特に若いユーザーほどこうしたデバイスの扱いに慣れており、業務の効率化のみならず、業務における満足度も向上していると聞いています。

モバイル端末の進化は病院の内外からベッドサイドに至る現場の機動力を高めるとともに、医療情報の共有を促進しています。今後は、訪問医療・看護においてモバイルを活用し、病院との情報連携を強化することで、地域包括ケアシステムの推進に向けて貢献していきたいと考えています。IBM CIS+はアップルの端末だけでなく、Android端末にも対応。モバイル環境での使い勝手はますます向上しています。

一方では、ビッグデータという潮流があります。IBM CIS+はデータ形式を公開しており、各病院が自由にデータを2次利用しやすい環境を用意しています。電子カルテのデータはあくまでも病院のものであり、それぞれの患者のもの。それがIBMの考え方です。
さらに、その先に見据えているのがIBM Watsonに代表されるコグニティブ・コンピューティングの活用です。

世界中の医療機関で数々の実証実験が行われており、多くの成果が報告されています。診療をサポートする役割が期待されるコグニティブ・コンピューティングへの発展性も考慮した上でIBM CIS+はデザインされています。

IHE標準規格に準拠した地域医療ネットワーク

現在、全国各地で地域医療ネットワークが構築、または運用されています。IBMもこれに積極的に取り組んでおり、実践例も増えつつあります。
その一例が、鳥取大学医学部附属病院が中心となって構築した「おしどりネット」です。2009年、同県西部の2病院で電子カルテを相互参照するところから、おしどりネットはスタートしました。その後、連携はより緊密なものになり、参加病院の数も増えました。

2014年に稼働し始めた「おしどりネット3」は、県内の複数医療圏(鳥取県西部/中部/東部)をまたがった診療情報連携を実現しており、今後は隣接する他県の地域医療ネットワークとの連携も検討が進められています。こうした医療連携を実現する上で、電子カルテをはじめとする各種システムの標準化は避けては通れない課題です。

IBMは医療分野における国際標準化団体、IHE(Integrating the Healthcare Enterprise) が提唱するIHE-ITI(IT Infrastructure) の統合プロファイルに基づき、おしどりネット3の構築をサポートしています。IHE-ITIは施設間・医療ネットワーク間の情報共有のための標準的な規格。

IBMではカナダにおける診療情報連携基盤で実績があります。標準規格に沿って地域医療ネットワークを実現している事例は国内でもまだ少なく、XCA(Cross-Community Access)による医療ネットワーク間での情報共有を実現している事例は、国内ではまだありません。

グローバルでの実績・知見を生かしたIHE-ITIにおける経験は、IBMが提供できる特徴的な技術です。全国で地域医療ネットワークの拡充、情報共有の深化が進む中、IBMの持つノウハウが生かせる場面は多いのではないかと考えています。

電子カルテの普及により、多くの医療従事者は医療情報システムの使い方や理解が進んでいます。医療人材を確保する上でも電子カルテは必須要素になりつつあります。

一方、患者に選ばれるための高品質な医療サービスを提供するためにも、医療におけるICT化は重要です。こうした各病院のニーズに対応しつつ、これからの時代にふさわしい地域医療ネットワークづくりを支援する。そんな取り組みを通じて、私たちは日本の医療の発展に貢献したいと考えています。

鳥取大学医学部附属病院を中心とする「おしどりネット」の挑戦

IHE統合宣言書

2016年9月13日(火)から9月17日(土)に開催されたIHE-J 2016コネクタソン(*)の結果を反映して日本IBMのIHE統合宣言書(Integration Statement)を公開いたします。

*コネクタソンとは:Connection(接続)とMarathon(マラソン)を掛け合わせた造語で、 IHE(Integrating the Healthcare Enterprise、日本では「日本IHE協会」)のテクニカル・フレームワークに基づき開発された製品間の相互接続性を確認するためのマルチベンダー合同接続テストです。

CISのエキスパート

留奥 修の写真

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GBS事業本部
ヘルスケア&ライフサイエンスサービス
医療営業部・ソリューション推進部長
留奥 修

関 雅子の写真

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コグニティブ・インダストリーソリューション事業部
ヘルスケア分野 スペシャリスト BDE
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アソシエイト・プロジェクト・マネージャー
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